中国では奇数の数字と重なりを縁起が良いとされ、3月3日、5月5日、7月7日に色々なイベントがあるのは、この中国の慣習からのようです。そして、9月9日は重陽(ちょうよう)の節句(別名「菊の節句」)と呼ばれ、菊の花を浮かべた酒を酌み交わし、長寿を祝う日のようです。元々、中国では、菊は不老長寿の薬として用いられていたようです。
蔵出しのお酒に、菊の花びらが浮かべられています。まさにこれが菊合わせ。しかし、手のひらサイズの杯になみなみと注がれた食前酒は、一気に飲むもんじゃー無いようでした。(^。^;) 寄無花果 胡麻酢掛け ゼリー状の味付きジュレの中に無花果がちりばめられ、その断面も目で楽しめます。そして、胡麻酢の上には雲丹 カニ オクラと、歯応えや味に変化を与えてくれます。 菊鮨 鯖一松村雨卵 生ハムロール巻 手綱針魚 松茸菊花和え べっこう生姜 前菜とはなっていますが、酒の肴としてはもうこれだけで充分なくらいのお料理です。菊鮨とは、烏賊と海老を菊の花のように造ったものでした。一口大の生姜を甘味をつけて煮込んだべっこう生姜は、初めての味覚と食感でした。 ふかひれ 松茸 射込葱 大徳寺麩 香り柚子 大徳寺麩とは、生麩を濃口醤油で煮染めて油で揚げたもの。元々、京都の大徳寺の精進料理だったものを商品登録した商品名のようです。ふかひれは、人工的に整形された加工品のようで、味的には今ひとつでした。 鯛菊花造り 決して「生物」=せいぶつ ではありません。生ものと言う事で、お刺身のことです。お刺身は、鯛の身を菊の花のように盛り付けたもので、視覚的には楽しいものの味的には普通かな?付け合せの鯛の皮の湯引きの方が珍味で美味しかった・・・。 菊花百合根 栗田舎煮 菊葉 煮物と言うか炊き合せの感じですね。百合根は一度摩り下ろしたものを団子にして、その表面に菊の花のような模様をつけています。その中には、穴子 鳥のささ身 くらげという食感の異なるものを詰め込んで蒸してありました。 かます南京東寺焼 菊花鮑 かんな丸十 菊かぶら 揚げぎんなん 東寺焼とは、ゆばで巻いた焼いたもの。鮑は味つきの煮物ですが、包丁を入れて、菊の花のような模様を細工したものです。丸十(さつまいも)は、かんなをかけたように薄く板状に切ってカリっとあげたポテトチップでした。(笑) 落鮎有馬煮 針生姜 白芋茎 いんげん 何故にこれを箸休め と呼ぶのか?と言うくらい、ボリュームのある、鮎丸ごと一匹の有馬煮です。芋茎(ずいき)は、茎の部分ももちろん、根っこの方の芋の部分まで上手く煮付けてありました。 酢順菜(すだち酢) 酢物と言えば、普通は小鉢に少量の魚や野菜なのですが、これは鉢にたっぷりのお酢と鱧・独活・茗荷・豆腐・きゅうりが浮かんでおります。スプーンがついていて、さっぱりと飲み干してくださいとのことでしたが、満腹で入りませんでした。 たき込みごはん 季節のもの ごはんは、醤油めしとも呼ばれる松山地方の郷土料理で、ありあわせの具材を入れて薄い醤油味の炊き込みご飯です。ごぼう・人参・こんにゃく・サトイモ・松山あげが入っていました。 幸水なし 桃 ピオーネ 過去の記事を読み返してみても、こちらのデザートは、手の込んだ水菓子を作るのではなく、その時々の旬の果物を出していますね。下手な細工物より、これに勝るものはナシです!?いや、桃は缶詰??と思えるくらいに柔らかくて甘かったです。 栴檀 (懐石・会席料理 / 道後温泉) ★★★★☆ 4.5
by nomcha
| 2008-09-04 18:35
| gourmet
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