多分、以前は街角の薬局だったところです。
お店を締めて改装がはじまったので、賃貸で何かのお店が出来るのかな?と思っていましたら 柱や屋根は残しているものの、壁をのけたり新しい造作をしたりの大改装!!ここまでするには賃貸ではなくて、買い取りじゃないと出来ないでしょう。それにしても、既存の建物を上手く利用して用途も雰囲気も全く異なる改造が出来る物ですね。 で、メニューの方は全くの純和風。日替わりの定食で800円というと、今の時代では少し高い感じもしますが、それは内容次第でもあります。 しかし、このメニュー構成のお店がこの立地でなりつのかやや疑問。元来、こういうお店は夜の繁華街の裏通りに出来るお店なのですが、昨今の不景気で松山市駅を利用する通勤客をターゲットにしているものと思われます。 刺身はカンパチ、鱸、鰹のタタキ。小ぶりで2切れずつではありますが、新鮮な素材の味のわかる刺身でした。刺身の皿の横に粗塩がありましたので、鰹のタタキはてっきり塩で食べるものだと思ってましたが、どうやらこの塩はてんぷらようだったみたいですね。まっ、客の好みということでどんな食べ方をしても特に問題は無いでしょう。 てんぷらは揚げたての物がやってきます。ネタは太刀魚の梅しそ、まいたけ、とうろくとなっています。こちらがお塩で食べる物だったようですが、塩をつけなくても食べる事の出来る素材の味が活かされたものでした。とうろくとはインゲン豆のようなものなのですが、愛媛産の夏野菜なんだそうです。料理の仕方なのか?新鮮だからか?それとも元々そういう種類なのか?豆臭くなくて、豆嫌いの私にも抵抗なく食べる事が出来ました。 炊き合せは、豚の角煮に、南京に厚揚げ豆腐に、小松菜です。これらの素材は最初から一緒に煮込んだのでは出来ません。一品一品を入念に下ごしらえして、最後にひとつの器に盛り付けてそのハーモニーを楽しむと言う手の込んだ調理です。800円のランチでは申し訳ない気分です。 ご飯は、ひじきの混ぜ御飯。「ごはんは大盛り・中盛り・小盛りが選べます。」という事で、大盛りをお願いしました。すべての米粒まで味が付いていますので、混ぜ御飯というよりも炊き込みご飯でしょうが、薄味でヘルシーなごはんでありました。 お味噌汁は普通の合わせ味噌のようですが、浮き身にそうめんが入っていました。これも、最初からそうめんを入れていたのでは、のびのびになってしまいますから、最後にお汁を張る時にお椀に入れられたものだと思います。 最後にお漬物。これ手作りです。まぁ、自家製の漬物と言っても珍しくは無いかも知れませんが、これはお店の料理に対する心意気であり客がお店を判断する時のチェックテスターのようなもの。このお店、しっかり基礎から料理作りを修行してきた料理人のお店とお見受けいたしました。(^_^) 個人的には、鰻を食べる時は美味しい鰻だけでお腹一杯にして満足したいほうです。(^^) しかし、建物も料理もこだわり満載。この名刺にもそれが伺えますが、 一番のこだわり風柳(かぜやなぎ)という店名なのかもしれませんね。 風柳 (懐石・会席料理 / 松山市駅) 昼総合点★★★★☆ 4.0 【住所】松山市千舟町5丁目5-1【TEL】089-947-0134 【営業時間】11:30~14:00 17:30~24:00頃 【定休日】 こちらは、一品もののメニュー。付近の居酒屋さんに比べると少し高い単価にはなっていますが、それなりの素材と腕のいい調理人の事とを思うと充分に安いと思われます。
by nomcha
| 2010-08-25 12:19
| gourmet
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